成長期の膝の痛みを見逃さないために
「最近、運動後に膝の下が痛い」
「走ったあとに違和感があるけど、休むと少し楽になる」
成長期の学生に多く見られるこうした症状は、オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)の初期サインかもしれません。
初期の段階で気づき、適切に対応できるかどうかで、その後の経過は大きく変わります。
この記事では、オスグッドの初期サインと見逃しやすいポイントについて分かりやすく解説します。
オスグッド病とは?
オスグッド病は、主に小学校高学年〜高校生の成長期に起こりやすい膝の痛みです。
ジャンプやダッシュ、キック動作を繰り返すことで、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が膝下の骨を強く引っ張り、炎症や痛みが生じます。
特に以下の競技で多く見られます。
- 野球
- サッカー
- バスケットボール
- バレーボール
- 陸上競技
オスグッドの初期サインとは?
初期のオスグッドは、はっきりした強い痛みが出ないことが多いため、見逃されがちです。
① 運動後だけ膝の下が痛む
- 練習中は我慢できる
- 終わったあとにズキズキする
- 翌日は少し楽になる
この「運動後だけ痛む」という特徴は、初期段階で非常に多く見られます。
② 押すと膝の下が痛い
膝のお皿のすぐ下(脛骨粗面)を指で押すと、
- 片側だけ痛い
- 押した時にピンポイントで痛む
という場合は、オスグッドの可能性があります。

③ 正座やしゃがみ動作がつらい
- 正座をすると膝が痛い
- 深くしゃがむと違和感が出る
日常動作での小さなサインも、初期では重要です。
④ ストレッチ時に膝が引っ張られる感じがする
太ももの前を伸ばすストレッチで、
- 膝の下が引っ張られる
- 違和感や軽い痛みが出る
こうした感覚も、初期症状としてよく見られます。
初期に多い「勘違い」
オスグッドの初期では、次のように考えて放置されることが少なくありません。
- 「成長痛だからそのうち治る」
- 「少し休めば大丈夫」
- 「我慢しながら部活を続けている」
確かに一時的に痛みが引くこともありますが、原因そのものが解消されていない場合、再発・悪化しやすいのが特徴です。
放置するとどうなる?
初期の違和感を放置して運動を続けると、
- 痛みが常に出るようになる
- 膝下が目立って出っ張る
- 走る・ジャンプができなくなる
など、長期離脱につながるケースもあります。
初期段階で大切なこと
オスグッドは「早く見つけて、早く対処する」ことが何より重要です。
- 痛みが軽いうちに体の使い方を見直す
- 太ももや股関節の柔軟性を整える
- 負担が集中しないよう調整する
これらを行うことで、競技を続けながら回復を目指すことも可能です。
こんな場合は早めに相談を
- 運動後の膝の痛みが続いている
- 押すと膝の下がはっきり痛い
- 片側だけ症状が出ている
- パフォーマンスが落ちてきた
「まだ軽いから」と様子を見るより、初期のうちに状態を確認することが、結果的に一番の近道になります。










