腰椎椎間板ヘルニアとは!?
腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の「椎間板」の圧力が高まる事により椎間板が膨隆し、近くを走行する神経を刺激する事で、お尻や脚に痛みやしびれ(いわゆる坐骨神経痛)を発生させる疾患です。
腰椎椎間板ヘルニアの症状は?
腰椎椎間板ヘルニアでは以下のような症状が発生します。
- 腰痛のほかお尻から脚にかけて痛みやしびれ
- 安静時にも症状がある
- 歩くのが辛い
- 長時間座っていると症状が強くなる
腰椎椎間板ヘルニアの判断
腰椎椎間板ヘルニアは、画像(MRI)と徒手検査や腱反射により可能性を判断します。
接骨院で出来る徒手検査
【SLRテスト】
SLRテストはあおむけで脚を挙上した際に、痛みやしびれの発生があるかを見るテストです。
ヘルニアでは70度以下で脚の痛みやしびれが強くなります。
【膝蓋腱反射】
膝のお皿の下やアキレス腱を、打腱器でたたいた時に健康な方の脚に比べ、反応が鈍くなっている場合はヘルニアを疑います。
腰椎椎間板ヘルニアの治療
腰椎椎間板ヘルニアは大きく分けると保存療法と観血療法(手術)に分けられます。
下記に当てはまる場合は手術を検討した方が良いケースとなります。
※整形外科の受診を最優先しましょう。
- 麻痺(足首や足の指が動かない)
- 膀胱直腸障害(尿意や便意に異常がある)
- 耐え難い痛みで1日も早く痛みから解放されたい
当院での対応
手技療法
マッサージやストレッチなどの手技療法は、症状の緩和や姿勢の改善を通して、椎間板への負担軽減となります。
物理療法
物理療法とは電気治療など、機械刺激を利用した施術になります。
患部の血流を改善したり、痛みを感じる神経の興奮を沈めたりする効果が期待できます。
リハビリ
柔軟性を改善して、患部の負担を軽減したり、筋力を強化し痛みの出ない身体を作るためのリハビリをマンツーマンで行っていきます。
ヘルニアのQ&A
どのような人がヘルニアになりやすいですか?
年齢では20~40代に多い。
喫煙者は、非喫煙者の1.27倍発生率が高くなります。
また、活動レベルが低くBMIが高い(肥満傾向)の人の方がヘルニアのリスクが高いとされています。
腰椎椎間板ヘルニアは手術が必要ですか?
必ずしも手術が必要とは限りません。
長期経過は手術を選択した場合と、リハビリを行った場合で差がないというデータもあります。
しかし、麻痺や馬尾障害(両脚の痛み、感覚消失、膀胱直腸障害など)が生じた際は速やかに手術をした方が良いと言えます。
ヘルニアになってもスポーツに復帰できますか?
プロでの復帰データでは約80%となっています。
また、平均的な復帰期間は2~3カ月となっています。
※以上「椎間板ヘルニア診療ガイドライン(改訂第3版)」参照